西林 正志

◎全く無駄のないミニマルなレイアウト

◆メインアイテム
TAKIBIタープヘキサMアイボリー

アメニティドームMアイボリー

雨でも焚火を諦めたくない【焚火ギーク】なキャンパーのためのタープ、TAKIBIタープヘキサMアイボリー。敢えて言うとそんな"男臭さ"香る用途にも関わらず、アイボリーカラーと洗練されたデザインによるその優雅さは、フィールドを自由に泳ぐ幻の白いマンタのよう。女性らしさすら感じさせる、ユニセックスで不思議な魅力があります。スノーピークという存在を知った当初から、憧れてきた幕のひとつでありましたが、この度個人的にようやく購入できましたのでその魅力をお伝えしたいと思います。

ちなみに【タープギーク】な僕なので、本来の建て方とは前後逆にして建てていますが、そこはスルーでお願いいたします。

ちなみに先ほどから言っている【ギーク】とは、特定の分野において良い意味で変態的な愛と情熱を捧げられる人のことを指す、【マニア】【オタク】に近しいニュアンスの意味の言葉ですが、【ギーク】が1番響きがかっこいいかなぁと思って使っています。


魅力① ミニマルなサイズ感

同"TAKIBI"対応シリーズの【TAKIBIタープオクタ】に比べると、ふたまわりは小さいイメージです。
オクタはかなり広いので、幕下を自由自在にレイアウトできることで【使わないものも持っていってしまう】という側面があります。その面でヘキサMのサイズ感は1人から4人で過ごせる最小限の空間で、出発前の道具選びの段階から、【本当に必要な道具だけを選ぶ】という楽しみが生まれるんです。
シンプルな設営とそのサイズ感によって非常に取り回しがよく、幕下レイアウトに取り掛かるまでの時間が大幅に短縮でき、ゆったり過ごす時間を最大限確保できます。アップライトポールなどで各グロメットを跳ね上げれば、ミニマルさを感じさせない有効面積を確保できるので、「思ってるより大きい」と感じるはず。



魅力② タープ下で焚火ができる

難燃性のインナータープを装着することで、雨でもタープの下で焚火ができます。キャンプを始めた頃も今も変わらず、自分の中では【キャンプに行くこと】は【焚火をすること】と全くの同義です。【仲間と話すこと】【お酒を楽しむこと】【設営を綺麗にすること】などはもちろん重要な目的ではありますが、【焚火をすること】は自分の中ではもはやキャンプそのもの。それぐらい重要な営みなんです。
むしろ雨よ降ってくれとさえ思います。雨がタープに当たる音色を聴きながら、パチパチと小さく囁きながら燃える焚火を眺める時間は、焚火ギークにとってはまさに至福の時間。





先程敢えて前後逆に建てているとお伝えしましたが、やっぱりスルーできません。ちゃんと理由があって逆に張っているからです。

今回のデュオキャンプでは、リビング空間と焚火空間の境目を、心理的にも物理的にも無くしてしまいたくて、そういうレイアウトにしました。
焚火が燃えているのをずっと眺めるというよりは、ただただずっと横で燃えていて、たまにパチパチ言ったり。パチパチ言わなくなったなと思って見たら火が沈んで熾火になっていて。「しょうがないなぁ」と心の中で言いながら、薪を足したり火吹き棒で吹いたりしてお世話してあげたり。まるで焚火が3人目のキャンパーかのように、同じ空間で自然に過ごすキャンプが理想でした。


スノーピークのヘキサタープの形は280cmポールで建てる前方が、240cmポールで建てる後方よりも布面積が大きくなっています。
それを前後逆に建て、布面積が小さくなる前方側に焚火台を設置することで、煙がタープ内に溜まりにくく効率的に抜けていきます。また後方の布面積が広くなったことで、リビング側の有効面積が広くなり、ヘキサMとは思えない広々とした居住空間を確保できました。万一雨が降った際も1番人間から遠くへ、1番低い位置へと雨が流れていく、理にかない過ぎた仕様です。

エクステンションIGTとフォールディングシェルフロングをT字に配置し、全てのものが2人の手の届く範囲にありながら、同じ空間で焚火もできる。焚火台側にはTAKIBI MYテーブルを配置することで焚火からの延焼を防ぎつつ、朝のコーヒードリップ専用の空間としました。過去最高に無駄のないレイアウト、武者震いが止まりません。


アメニティドームMアイボリーと組み合わせて使うことで、タープとテントの境目も溶かすことができます。約9m×7mの中規模の区画でしたが、無理なくスペースに収めることができました。破格にお得なセットで販売中です。


思わず熱くなってめちゃくちゃ脱線してしまい
ました。【キャンプギーク】の方々の心に刺されば最高に嬉しいです。


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