西林 正志
171cm

◎フキトバシノカミ

◆メインアイテム
フィールドブロワ

キャンプにおいての心配事。それは必ず発生する幕体への結露による、乾燥撤収ができるかどうかの不安。乾燥サービスは正直高くつくし、冬場はお籠もりキャンプが主流のため幕体も大きくなりがちで、家に帰って干したり畳んだりするのも、よほど豪邸でもない限り一苦労です。

特に昼と夜の寒暖差の大きい秋からの季節、翌朝よほど晴れ間がないと、午前中での乾燥撤収は絶望的。雨が降っていれば逆に諦められますが、曇りくらいだったら意地でも現地で乾かしたい。

そんな時の強い強い味方。それがフィールドブロワ君です。敬意を込めて君付けします。



以下私がキャンプで乾燥撤収ズHIGHになっている時のルーティンです。
平均的な11時チェックアウトのキャンプ場利用時をベースにご紹介させて頂きます。

7:00
とりあえず、拭く。
目が覚めたらまずやるべきことは、歯磨きよりも、朝食の準備よりも、何よりも先に幕体内側の結露の拭き取りです。内側の結露の処理は、水滴が落ちて他のギアを濡らさないよう、上から下に向かって慎重に行います。この時寝袋が濡れてしまったら時には意気消沈です。
同時にストーブを点火して、早くも内側の乾燥作業に入ります。

7:15
チビ焚火。
朝の澄んだ空気の中での焚火は最高です。薪は2.3本と少なめに。時間のない朝なので早くに燃え尽きて片付けられるよう、できれば針葉樹を選択します。

7:30
朝食とコーヒー。
乾燥撤収ズHIGHの際は、朝ごはんはお手軽に。後片付けが楽なように菓子パンなどでぜんぜん充分。なにしろ乾燥させるために目が血走っている状態。
焚火を見ながらのコーヒーは外せないので、コーヒーに重きを置きます。

8:30
朝食片付。
撤収開始、洗い物をしないと何も始まらないのでとりあえず洗い物をします。複数人でのキャンプの場合はここでの割切りが大事。なんとなく気を遣ってみんなで洗い物にいきがちですが、洗い物は1人か2人に任せ、残ったメンバーはいざ乾燥撤収に向けて動き出します。

ここでようやくフィールドブロワ君の登場です。
幕内のギアをどんどん片付けながら、1人は幕の外側の結露を吹き飛ばしていきます。目に見える水滴を飛ばすだけで、布が乾くまでのスピードが段違いに早いです。
設営時にスカートまでペグ打ちしていればよりこの作業がスムーズです。ペグ打ちしていなかった場合も、乾燥しにくいスカートは一度しっかりと伸ばして水滴や落ち葉を飛ばします。

8:45
一旦乾燥作業はお天気に任せ、その間に洗い物や他のギアを各コンテナに片付けていきます。
フロアマット等に付着した土等はブロワ君で吹き飛ばします。車の近くに防水のマットを敷き、車に積み込める状態になったものは一旦そのマットへ移動させていきます。

9:30
いよいよ幕体の撤収に入ります。
おそらくこの段階ではまだ少し布が湿っていることが多いので、この時にブロアさんの風量は最大に。髪の毛をドライヤーで乾かす時の要領で、片手で布を擦りながら大風量を当てて乾かしていきます。

10:00
無事乾燥終了です。
幕を畳む時にも、付着した石ころや落ち葉を吹き飛ばしながら畳んでいけばより丁寧です。
最後にマットに置いていた荷物を綺麗に車に積み込み、車の荷台を見てニンマリします。

10:30
チェックアウトまで30分を残し、スマートに撤収完了。残った時間はキャンプ場を散策するなり、売店でアイスを買うなどして一息つき、最後に一晩過ごしたサイトに一礼してチェックアウトします。

以上、撤収ズHIGHの際のルーティンでした。
乾燥撤収は次のキャンプへのモチベーションにつながります。
幕体の乾燥作業以外にも、寝床用のマットの空気入れは一瞬で完了しますし、焚火や炭の火おこしなど多用途に活躍します。自分にとって今や欠かせないギアのひとつとなっています。



うっかりルーティンに歯磨きが抜けています。
乾燥させることに夢中になりがちですが、歯の健康のためにどこかのタイミングで歯磨きはお願いします。



利用アイテム

このスタッフの他のコーディネート

人気のコーディネート

もっと見る