西林 正志

◎冬でもタープ泊する男の、夏のタープ泊レイアウト

◆メインアイテム
【コットハイテンション】

とにかく暑い昨今の夏でも、どうしてもキャンプはやめられない。そんな方には是非タープ泊をお勧めします。

タープ泊のメリットは、なんといっても設営と撤収の手軽さ。
暑い中での設営は、思った以上に体力を削られます。設営はサクッと終わらせて、タープで作った日陰の下で風を受け、蝉の声に耳を澄ませながらごゆるりと過ごしましょう。

◎タープ泊に必須のギアは【コットハイテンション】
コットハイテンションなら、設営撤収が超簡単。他メーカーのコットと比較したときの最大のメリットかと思います。
また、雨でのタープ泊となっても、コット寝なら寝床の水没を防げます。
【コンパクトスリムマット】【バクー350】との組合せは、理屈抜きにカッコいいです。

◎【コンパクトスリムマット】は、脱気の際に体重をかけてマットを潰さなくても、すぐに空気が抜けてぺしゃんこになるので、撤収が超スピーディー。軽量・コンパクトなので運搬時にかかるエネルギーも節約でき、まさに夏キャンプ向けのマットです。

◎タープ泊時に使うテーブルは【エクステンションIGT】
これまた設営・撤収が通常のIGTに比べて超簡単。脚と天板が一体型なので、ガバッと脚を広げるだけで完成します。お気に入りの【ギガパワーツーバーナー】をビルトインしたいところですが、夏に関しては比較的軽量で手軽に使える【フラットバーナー】を選択します。

◎タープはポール高を低めに設定して、出来るだけ低く建てることをお勧めします。
その方が秘密基地感が出ますし、横からの雨の吹き込みも防ぎやすくなります。低く建てることで、風が強い場合は、風上のウイングのロープを地面に直接打ち込むことができ、横風をシャットダウンして、快適に寝られます。(写真8枚目)

◎使用するタープは軽量のPro.airシリーズや、ライトタープペンタなど。小型ながら充分な居住空間のあるものがお勧めです。

とにかく合言葉は【手軽】【軽量】【簡単】です。
体力をいかに消耗しないかを追い求めつつ、自分好みの空間を作ってみてください。
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そしてそしてそして。本当にお伝えしたいのはここから先です。

タープ泊の最大の魅力はズバリ、自然とのこの上ない一体感です。

日が沈んだら自然と眠たくなり、日が昇れば勝手に目が覚めます。夏は朝の4時台には明るくなってきて、普段起きないような時間に目が覚めます。けど不思議と寝不足感はありません。
かと思えばやっぱり5時半ごろには眠たくなってきて、二度寝する時の幸福感はもはや言葉にできません。


私はよく琵琶湖畔でタープ泊をします。
ある日の穏やかな朝でした。いつものように自然と目が覚めて、コットから眠気まなこに起き上がった瞬間に、絵も言われぬ美しい朝日を目にしました。
朝日が遠くの山から顔を出した瞬間に、魚たちはいっせいに飛び跳ね、それに合わせて水鳥の群れがいっせいに飛び立ちます。様々な動物の鳴き声が響き、新しい1日の始まりを祝うかのようでした。その時の写真が9.10枚目となります。

"お日様"と呼んで太陽を慕う、日本人の精神性を改めて実感し、こういうことに感動できる人間で良かったと、ちょっと救われた気持ちになったのを覚えています。

そんな自然の自然な営みや移り変わりを、よりダイレクトに感じられるのがタープ泊です。自然との一体感を、嫌というほど感じさせてくれます。
ちょっとワイルドなスタイルではありますが、是非一度挑戦して頂きたい、きっと新たな発見があるはずです。


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