西林 正志

◎"ただの鍋"が数倍うまくなる

◆メインアイテム
タクード

その謳い文句は"高効率石油コンロ"

高さわずか34cm。その小さな身体から生み出す熱を、潔く全て上方向に流すことであっという間に鍋をぐつぐつさせてくれるタクードは、まさしく"高効率"であり、ストーブではなくあくまでも"コンロ"。
見た目は完全にストーブですが、"コンロ"と言い切る。自分はそんな振り切った商品にグッと来る男です。


とはいえやっぱりストーブとしても充分に機能してくれます。コンロですけど。
朝晩の気温が下がる春秋や初冬においては、ランドロックなどの大型幕でも優しく幕内を温めてくれます。さすがにポカポカにはなりませんが、そういうときは「はい、この子はコンロですから」って言って庇ってあげてください。大概その時はタクードで炊いた鍋を囲んで食べるはずなので、外からも中からも温まれるはずです。

自身愛用のゼイズやドックドームのようなミニマルなシェルターなら、真冬でもポカポカに温まります。

鍋料理だけでなく、スキレットなどの鉄鍋を使ってステーキを焼いたり、キャンプの道中で買った魚や季節の野菜をアルミホイルで包んでホイル焼きにしたりと、中火程度でじっくり仕上げる料理には最適です。

クラシックケトルを乗せて、常にお湯を沸かしておけば幕内の湿度が上がり、より暖かく感じます。TC生地のようにコットンを含む生地を使ったシェルターなら、湿度を高めるとより生地の気密性が高まり幕の保温性がアップするのでお勧めです。お湯がストーブでジーージジーっと音を立てて沸く音も、冬のキャンプのBGMのひとつです。

灯油容量3.1リットルで15時間も燃焼し、他ストーブと比較しても圧倒的に高燃費。あ、すいませんコンロでした。

コンパクトで積載を圧迫せず、どんな車でも荷物が増えがちな寒い時期のキャンプを可能にしてくれます。秋口のキャンプからは、もし朝晩が寒かった時のために常載しておきましょう。


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